ものづくり補助金

【補助金】「ものづくり補助金」 申請に当たってのポイント22(前編)

もづくり補助金(一般型)の22のポイント

今回は第四次公募枠を受付中(締切11/26)の「ものづくり補助金」の申請書記載に当たってのポイントを解説してゆきます、

先ずは(前編)として概要的な部分を取り上げます、

ポイント1 取組事業

ものづくり補助金の公募要領の「事業の目的」には次のように書いてあります。

 中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する。

ここで大事なのは「革新的」「改善」と言うことです、何か新しいことに取り組まなければなりません、取組事業が「革新的」「改善」にフォーカスされていないと、どんなに上手く申請書を記載しても、採択は難しいと思います、

ポイント2 補助対象者

資本金又は従業員数(常勤)が下表の数字以下となる会社又は個人であること 

業種資本金従業員(常勤)
製造業、建設業、運輸業3億円300人
卸売業1億円100人
サービス業(ソフトウェア業等を除く)5,000万円100人
小売業5,000万円50人
ゴム製品製造業(一定の製造業を除く)3億円900人
ソフトウェア業又は情報処理サービス業3億円300人
旅館業5,000万円200
その他の業種(上記以外)3億円300人

ポイント3 補助対象事業の類型の選択

「ものづくり補助金」には下記の3類型があります

 a.「一般型」・・・・・・・・・国内事業
 b.「グローバル展開型」・・・・国内事業と海外事業の双方を強化
 c.「ビジネスモデル構築型」・・上記二つとは別物で、別途公募されてます

どの類型で申請するかを選択する必要がありますが、殆どの申請は「一般型」ですので、以下は「一般型」の解説をしてゆきます、

ポイント4 補助率

補助率は、「通常枠」と「特別枠」に分かれています、なるべく補助率の高い枠で申請をするのが、申請者にとっては勿論良いですし、国にとっても施策に力を入れている対象ということです、

ポイント5 「特別枠」

「特別枠」の方が加点措置によって優先採択されるため、結果として、「通常枠」よりも採択されやすいです、可能な限り「特別枠」での申請をお勧めします、これは、わざわざ「特別枠」という枠を国が設けていることから明らかです、

ポイント6 補助金額

補助金額は100万円~1,000万円ですが、過去に採択された補助事業からの傾向としては補助申請金額が大きいほど採択されやすいです、つまり、効果の大きな事業を国は求めているということです、

また「特別枠」には「事業再開枠」の上乗せが可能になり、補助金額は最大で1050万円になります、

以下、「一般型」の概要です

項目要 件
概要中小企業者等が行う「革新的な製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援
補助金額100万円~1000万円 +50万円(特別枠の場合に限り、事業再開枠の上乗せが可能)
補助率[通常枠]   中小企業者 1/2、小規模企業者・小規模事業者 2/3
[特別枠]   A類型 2/3、 B・C類型 3/4
[事業再開枠]   定額(10/10、上限50万円)
設備投資単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助対象経費[通常枠] 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費
[特別枠] 上記に加えて、広告宣伝費・販売促進費
[事業再開枠]業種別ガイドラインに基づく感染防止対策費で一定のもの

ポイント7 「通常枠」と「特別枠」

■「通常枠」:中小企業者等が行う「革新的な製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援
■「特別枠」:新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越えるために前向きな投資を行う事業者を対象に設けられた支援

「通常枠」は「ものづくり補助金」本来の事業、「特別枠」は新型コロナ感染予防対策のための緊急支援事業です、ポイント5で書いた通り、今回は可能な限り「特別枠」での申請をお奨めします、

ポイント8 「事業再開枠」

簡単に言えば「特別枠」の上乗せ措置、
「特別枠」を採用する補助対象事業者が、業種別ガイドラインに沿った感染拡大予防の投資に対する定額補助(上限50万円)で、全額を助成(補助率100%)です、

「特別枠」の趣旨を鑑み、可能な限り「事業再開枠」と併せた申請をお奨めます、業種別ガイドラインに沿った「事業再開枠」を加えたところで申請を検討して下さい、

前編 あとがき

以上「ものづくり補助金」の申請書記載に当たってのポイント22のうち、ポイントの8までを解説してみました、

何度も書いていますが、採択される申請書とは、国が助成したいと思わせる申請が重要です、つまりそれは、国が力を入れたい事業への助成に他なりません、コロナ禍を乗り越える為の「革新的」かつ“効果の大きな”取組みの事業、というところを意識されると良いと思います、

認定経営革新等支援機関が教える やってる会社はやってる、補助金を貰うために先ずすべきたった1つのこと